DVDリラクゼーションスペース・アウルが池袋に堂々のオープン。
場所はJR池袋駅北口から徒歩3分と好立地だが、場所がかなり分かりづらい。でも一度行けば確実に覚えるので問題ない。
ちなみに場所は、北口を出て線路沿いに進んで西京信金手前の信号を左折して右手カラオケボックス(閉店)を越えてトキワ通りに出てから横断歩道を渡り巣鴨信金の方へ進んでカレー屋さん(今は違う店)の角を右に曲がると左手にある。(公式サイトより)
元々アウルというお店は世間一般的なビデオボックスとして誕生しており、「女装が集まるお店」というコンセプトで作られてはいなかった。女装さんが集まり出したのはもうすこし先のお話。
そしてよく勘違いされるが、開店当初は4階のフロアしかなく5階はまだ存在していなかった。
当時の店の触れ込みは「都内トップクラスの低価格!充実度!しかもフリードリンク!ヒマをツブすならココしかない」。確かにヌきたいときにサクッとヌいて帰れるという点でひまつぶしにはもってこいだ。
とある事情でフリードリンクはほどなくして姿を消し、今は自動販売機に変わっている。あの自動販売機はフリードリンクのなごりなのだ。あと充実度は今でもハンパない。
オープン当時の料金体系は以下の通り。オープン時からモーニングタイム、デイタイム、ナイトタイムは存在していたが、滞在できる時間によりさらに細かくコースが分かれていた。当然だが全て個室つき。
さすが触れ込みに恥じない価格体系。全体的に今より安い。ちなみに延長料金は¥500/30分。
「オールタイム」というのが今でいうところの個室つき。最初は5時間と12時間の2つだけだった。なぜ6の倍数にしなかったのかは永遠の謎だ。
あと個人的にはデイタイムの「さくっと90分」という響きがおやつ感覚で大変良い。
続いて開店当時の店内の様子を見ていこう。写真は当時の公式ページから拝借させていただいた。
↑こちらは個室が並ぶ通路。さすがに開店直後というだけあってキレイ。例の鏡はまだ無い。突き当たり右折したところにある待ち合わせ掲示板はオープン直後は無かったものと思われる(そもそも必要がないため)。
↑こちらは受付フロント。わちゃわちゃ感は今とあまり変わっていない。オナホ群がお供え物に見えてきた。
↑噂のドリンクバー。個人的にはメロンソーダがお気に入りだった。なぜゴミ箱に飲み残しを捨てた奴がいたのかが大変悔やまれる。
ごく普通のビデオボックスとしてスタートしたアウル。異変が起き始めたのはオープンから約3ヶ月後のことだった。
その異変というのは「なぜか女装のお客さんがやたら増えてきた」のだ。
それも1人や2人ではない。まるでネズミが子孫を増やしていくかのごとく増えていったのだ。その様子はまるで女装軍がアウルという名の城を攻め落とし制圧していくようだった。
なぜこんなことが起きたのか?
実は最近湯島のハッテンバ・JUNOが閉店し、そこで遊んでいた女装のお客さんたちは行く宛を無くしていた。そんな中、ちょうどよいタイミングでアウルが開店し、湯島の客が流れてきていたのだ。
女装に需要があることを知った店側はここでコンセプトを大きく転換する。ただのビデオボックスではなく女装さんとの出会いの場に変えてしまった。
結果的にその方針転換がよい方向に働き、「アウルといえば女装」というブランドイメージを確立、多くの女装さんたちから支持されるお店へと変化していった。
「女装さんとの出会いの場」という新たなコンセプトに舵を切ったアウル。そうなれば話は早い。4Fフロアの個室だけじゃ出会えるものも出会えないじゃないか。
そこで店側が用意したのは、女装さんとお話ができるオープンスペース。異変発生からたった数ヶ月で5Fフロアに店舗を拡大、5F全体をオープンスペースにしてしまったのだ。
当時の5Fはバーカウンター、ラウンジ、パウダールーム、大部屋(いわゆるハ○テン奥の部屋)の他にフリールームと呼ばれる誰でも出入り自由の個室も存在していた。もちろん4F同様個室も準備されている。
数年後、この5Fフロアは改装することとなり、いわゆる「改装前」と言った場合、このときの5Fを指している。
夜になると5F全体が青いブラックライトで照らされ、今の5Fと比べてだいぶ暗く、かなり怪しい雰囲気を醸し出していた。まさにハ○テンバという感じだった。
↓2009/11時点の公式ページトップにこのような記載あり。既に普通のビデオボックスとは一線を画しているということを強調している。ほんとス・テ・キだ。
それでは当時の5Fの写真を見てみよう。こちらも当時の公式ページから拝借させていただいた。
ちっちゃいが、一番左が個室、2番目がフリールーム、3番目が大部屋へ続く通路、最後がラウンジだ。
当時のラウンジはコの字型にデカ目のソファーが並べられており(元祖オナクラ方式)、今のラウンジよりもだいぶ空間が広かった。この後、何度かソファーの配置換えがあったり壁掛けのテレビが導入されたりした。
また当時のバーカウンターは配置が今と左右逆で、入口から入って右側にあった(今は左側)。ちなみにラウンジも右側。
バーカウンターにはメニュー表がなく、まるで居酒屋のように短冊状の紙に書いたメニューを全てカウンター前(上)に貼りまくっていた。居酒屋アウル状態だった。
5Fフロアオープンから約4年半後。女装客も増えてきたアウルが5Fフロアをリニューアル改装。
改装が決まり、(わたしを含む)アウル常連組は本音を言うとあまり気が乗っていなかった。なぜなら今回の改装でこれまでの楽しかった想い出も一緒に消えてしまいそうな気がしたから。記念にと改装前の5Fの取り壊したカベを持ち帰った常連もいたくらいなのだ。
改装のコンセプトとしては「オトナっぽい雰囲気で、いろいろな場所で遊べる空間」。「遊べる」というのは要するに「死角をたくさん作っておいたから痴漢や覗きあれやこれや し放題だよ。みんなよかったね~」という意味だ。
「そんなに死角があっただろうか?」。今このページを見ているあなたは疑問に思ったに違いない。でも言われてみればいろいろなところにあるのだ。
例えばバーカウンターを見てみよう。
なにも変哲のないオシャレなバーカウンターに見える。しかしなにか違和感を感じないだろうか。そう、カウンターがやけに高い位置にあるのだ。
これでは注文したドリンクも少々飲みにくい。しかしその分、別のメリットがあるということなのだ。
↑こちらは改装前には無かったカウンターその2。バーカウンターのちょうど反対側にあるが利用している人をほぼ見かけない謎空間。バーカウンター側とはカベで仕切られている。某サイトで「ロマンチックカウンター」とロマンスカーみたいに紹介されているが、非公式に勝手に名前をつけているだけなので注意。
あまりに使われていないので「カベをぶち破ってラウンジを拡げた方がよいのでは?」と店側(社長)に直々に提案したことがあるが、あのカベは可動式ではないので簡単には取り壊せないとのことで却下。あまり人がいないのを逆手に取って、穴場的な感じで使うと吉かもしれない。
↑続いてはラウンジ。先ほど紹介したカウンター2が奥にあり、その分ラウンジは改装前と比べて狭くなってしまった。
ラウンジはバーカウンターより隣の人との距離が近く、セクハラ行為あれやこれやする上で非常に使い勝手の良い空間だ。距離が近いので話も弾みやすい。
もし再度改装があるのなら、ラウンジを改装前くらいに拡げていただきたいものだ。
↑先ほどの写真の左側にちらっと見えていたが、ラウンジの正面にカベに囲まれた謎空間2がある。複数人が入れるトイレみたいな空間だ。
この謎空間2、MAXで6人くらいしか入れない。カウンター2よりかは使われているが、こちらも利用頻度は低い。上半身は外側から見えるが下半身は見えないようになっているので、羞恥的な遊び方ができるかもしれない。
↑5F奥の通路。5Fの個室のサイズは全体的に4Fよりも小さめになっている。奥の部屋は暗闇で、うずまき状の迷路みたいになっており、うずまきの中心部にハッテン御休憩できる小さなスペースがある。改装前の大部屋とは違い、本当に小さなスペースになっている。
↑こちらは仮眠室。5F入口からすぐ右に曲がったところにある。改装前の大部屋に一番近い空間。ただしサイズは改装前より小さめ。換気に少々難あり。